イヤモールドとは?種類・使い方を解説します

補聴器を使う時や使っている人を見かけた時、耳に何か耳栓のようなものを入れているのを見たことはありますか?
昔ながらの耳かけ補聴器を使用する時、日本では簡易耳栓を使う人が多いのですが世界ではオーダーメイドで耳栓を作り使用する事がデフォルトです。

今回は奥深いオーダーメイド耳栓についてご紹介します。

イヤモールドとは

Ear Mold(イヤモールド)とは、補聴器を使用するときに使うオーダーメイドの耳栓になります。
イヤモールドを使用するには大きく3つの理由があります。

音を安定させる

補聴器から出力させる音をイヤモールドを使って耳に届けると、鼓膜に向かってしっかりと音を出すことが出来ます。
簡易耳栓だと入れ方により、音の出口の向きが変わってしまい聞こえたり聞こえなかったりと音が安定しない事が多くあります。
イヤモールドは個別に耳の形を採取して作るので、鼓膜までの向きが固定されています。
耳に収めると自動的に鼓膜に向かって音の出口がいくので、補聴器からの音をしっかりと届けることが出来ます。

落下防止

耳は複雑な構造をしています。
耳の穴の中はまっすぐではなく、S字にまがっています。
イヤモールドは個人の耳に合わせて作られているので、入れた時にいろいろな場所に引っかかりが出来ています。
形によっては入れにくい事もありますが、引っかかる部分が多いほど落ちにくくなっています。
簡易耳栓だと入れやすく落ちやすいのですが、イヤモールドは落ちにくい為落下防止にもなります。

音漏れ防止

補聴器から出力される音が漏れると、ピーピーと不快な音が出ることがあります。
補聴器からの音をしっかりとシャットアウトするためにイヤモールドを使用します。
耳にピッタリとフィットする事で音漏れを防ぎます。

ハウリング

ハウリングの原理

イヤモールドの種類

イヤモールドにはいくつかの形があります。
小さなものから大きなものまで、聴力や対象者により作る形や素材が決まります。
また使用する素材も硬さが異なり、対象者によって使用する素材を変えて使います。

イヤモールドの形

イヤモールドには6つの形があります。
よく使われている形はカナルになります。

聴力によって最適な形状が異なるので、以下の表を参考にしてみてください。

  形状 対応聴力
ミニカナル ミニカナル 軽度~中度
カナル
カナル

カナル

軽度~高度
セミカナル
セミカナル

セミカナル

軽度~重度
スタンダード
スタンダード

スタンダード

軽度~重度
フルスタンダード
フルスタンダード

フルスタンダード

軽度~重度

イヤモールドの素材

イヤモールドには3つの素材があります。
基本はアクリルで出来ている、ハードとソフトになります。
アレルギーのある方や、耳に当たる感じが柔らかい方がいい方はシリコンがお勧めです。
お子さんや運動をしている人はソフトかシリコンがお勧めです。

  ハード ソフト シリコン
特徴 硬い
入れた時の当たりが固い
劣化しにくい
柔らかい
入れた時の当たりが柔らかい
劣化しやすい
柔らかい
弾力があり入れた時の当たりが柔らかい
劣化しやすい
対象者 大人~シニア 子供~シニア 全年齢

イヤモールドの耐用年数

イヤモールドを作成してから、どのくらいの年数で作り替えたほうが良いのか??疑問に思う方もいると思います。
お子さんの場合は成長に合わせて作り替える必要があるため、かなり頻繁に作り直す事になります。
ある程度年齢が行き、成長が落ち着いてからは3~5年程度の間隔で作り替える事になります。
急激に体重が増えたり減ったりした場合は、耳の形が変わるため作る直す必要が出てきます。

ハード素材は劣化する事がほとんどないため、耳の形が変化していなければ作り直す必要はありません。
ソフト素材とシリコン素材は柔らかく、あたりはやさしいのですが劣化しやすいため使用している間に亀裂などが入る事があります。
大体3年程度で作り直すことになる事がおおいです。

イヤモールドの洗い方

イヤモールドは耳の中に入れるため、耳垢などの汚れが付くことがあります。
夏場は雑菌が発生しやすく、外耳炎の原因になる事もあります。
しっかりと手入れをして、清潔に保つようにしましょう。

簡単な洗い方としては、補聴器からイヤモールドを外し超音波洗浄機器などであらいます。
洗った後は水を拭き、チューブや音道に水が残らないようにしましょう。
もしくはアルコール綿などでイヤモールドの表面を軽く拭くようにしてください。

様々なイヤモールド

イヤモールドは基本は無色透明なものになります。
しかし最近はおしゃれでカラフルなイヤモールドも多く出てきています。
ベーシックな形の他に、特殊な形のイヤモールドやアレルギー対応のイヤモールドなどもあります。
透明マーブルモールド 不透明マーブルモールド マーブルモールド装用 マーブルモールド装用

イヤモールドのデコレーション

耳にいれるイヤモールドをどうせならオシャレにしたい!そんな風に考える方にはイヤモールドにデコレーションをしてみましょう。
イヤモールドにデコレーション??と思う方もいるでしょうか?
耳の中に入れる部分ではなく、外から見える部分にだけシールやストーンを付けて飾りつけをすることが出来ます。

透明で何もポイントが無いイヤモールドよりも、デコレーションをしている方がずっとオシャレになります。
補聴器をしているという事に気がついてもらいやすくなり、配慮を受けやすくなる利点もあります。

イヤモールドにデコレーションをして、自分だけのオリジナルイヤモールドを作成してみましょう。

西部補聴器ではアートモールドというイヤモールドにアートをして、オリジナルのイヤモールドを作ったりつけ剥がしができるイヤモールド用のデコチップ®を制作しています。
興味のある方はご覧ください。

デコイヤモールドの作り方

またイヤモールドのデコレーションは自分ですることもできます。
簡単な方法をご紹介します。

用意するもの

  • イヤモールド
  • ネイル用のシール
  • マニキュア
  • ネイル用のストーン

イヤモールドのデコレーションは、外側に見える面に行います。
ベントなど穴が開いているところを埋めないように注意してください。

ホログラムの入ったトップコートを百均などで購入して、見える部分に塗布します。

イヤモールドデコレーション マニキュア

イヤモールドデコレーション マニキュア

かわいいネイルシールを百均などで購入して、見える部分に張り付けます

イヤモールドとシール

イヤモールドとシール

イヤモールドデコレーション シール

イヤモールドデコレーション シール

ネイル用のストーンを使って、見える部分に張り付けます。
ジェルネイルや接着剤を使用してください。

イヤモールド ストーン

イヤモールドとストーン

イヤモールドデコレーション ストーン

イヤモールドデコレーション ストーン

まとめ

イヤモールドは補聴器と合わせて使う、オーダーメイドの耳栓です。
落下防止や音の安定・フィット感などに影響があり、よりよく聞くためには必須アイテムです。

無色透明な物が一般的ですが、カラーの入ったおしゃれなものもたくさん出ています。
お手入れは軽くアルコール綿などで耳に入れる部分を拭いてください。
夏場は特に汗などで蒸れて、雑菌が繁殖しやすくなるので清潔になるようにお手入れをしてください。

イヤモールドをデコレーションするときは、シールやマニキュアで見える部分にだけデコレーションをしてください。
ベントなどの空気穴が塞がらないよう、注意をしてください。

西部補聴器ではイヤモールドの製作を受け付けています。
ちょっとおしゃれなイヤモールドが欲しいなとお考えの方は、お問い合わせください。

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北村 美恵子

認定補聴器技能者。これまで500名以上の方の聴こえに関するお悩みを解決してきました。西の風新聞にてコラムも連載中。 補聴器に関することなら何でもご相談ください。

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