無料聴力測定
補聴器を使用するときに必要な聴力測定を無料で測定いたします。
ヘッドフォンを付け、防音室へ入り、どの程度音が聞こえているか、骨を伝って聴こえる音はどの程度か、言葉を聞き分ける力がどの程度残っているのかを測定いたします。
気導測定
補聴器を調整するときのベースになるデータを測定します。
各周波数ごとに音を出し、聴こえるか聴こえないかの最小の音の確認をします。
防音ボックス この中で聴力測定を行います。
通常は左右差はあまりありませんが、まれに左右差がある方がいます。その場合はより正確を期するために周波数によって再度測定をすることがあります。
ピッピーやプップーという断続的な機械音がヘッドフォンから流れてくるので、その音が聞こえたら手を上げたりボタンを押したりして聴こえていることを検査する人へ伝えます。
平均聴力レベルとコミュニケーション障害の関係
25~39dB 小さい会話のみ聞き取りにくい。静かな場所での助成の4~5名の集まりで声が小さい人の話を正確に理解できない。10名程度の広い部屋の会議で発音が不明瞭な話者の発音を正確に理解できない。 40~54dB 普通の会話でしばしば不自由を感じる。大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。話を正確に理解できないままに相槌を打つことが時々ある。
補聴器無しの社会生活では孤立しがちになる55~69dB 大きい声で話してもらっても会話を理解できない事が少なくない。後方で行われている会話に気づかない。耳元でハッキリ話される言葉のみ理解できる 70~89dB 非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。会話が聴取できても聴覚のみでは理解できない事が少なくない。重要な内容の伝達ではメモの併用などが必要になる 90dB以上 補聴器で会話音を十分大きくしても聴取のみでは内容を理解できない。読話や筆談の併用が必要になる 補聴器フィッティングの考え方・小寺一興著
この他に我慢できない大きな音の測定をします。この我慢できない大きな音のチェックをしないと補聴器を付けたときに音が響いてうるさいという現象が出やすくなります。
非常に大事な項目ですので、忘れずに測定をします。
徐々に音を大きくしていき、聞いていられないと感じるうるさい音になったらボタンを押します。
ボタンを押した時点で音を発する事を中断します。
骨導測定
人間は骨を伝って届く音も聞こえているのですが、この骨を伝わる音がどの程度聴こえているかを測定します。
難聴の種類により骨導値にも変化があります。
この骨導の数値と気導の数値の関係によっては、補聴器購入の前に医師の診断が必要になる場合もあります。
語音明瞭度測定
言葉の聞き取りの力がどの程度残っているかを測定します。
この測定により、補聴器を装用してどの程度効果を期待できるかがおおむね判断できます。
最高語音明瞭度と補聴器使用時のコミュニケーション能力の関係
100%未満 80%以上 聴取のみで会話を容易に理解可能 80%未満 60%以上 家庭の日常会話は聴取のみで理解可能。普通の会話はほとんど理解可能であるが、不慣れな話題では正確な理解に注意の集中が必要 60%未満 40%以上 日常会話で内容を正確に理解できない事がしばしばある。重要な内容は確認する事やメモの併用が必要 40%未満 20%以上 日常会話においても読話や筆談の併用が必要 20%未満 0%以上 聴覚はコミュニケーションの補助手段として有用である。聴取のみの会話理解は不可能 補聴器フィッティングの考え方 小寺一興著
UCLの測定
我慢できない大きな音を確認します。
以上の4点を測定し、集計したデータを基に補聴器の調整を行います。