補聴器を嫌がる人の特徴と4つの解決方法

ご家族や友人などで聞こえにくいなとわかる方がいる時、補聴器を付けて欲しいなと思っても本人が嫌がる事があります。
話をする方は大きな声で話さなければならないため、喉が痛くなってしまい話をすることが負担になってしまいます。
補聴器を付けて欲しくて家族で説得をしても、本人は頑として受け付けてくれなくて困っているというお話を多く耳にします。
今回は補聴器を付けることを嫌がるのは何故なのか、そしてそんな場合どうやって解決をすればよいのかをわかりやすくご紹介したいと思います。

補聴器を嫌がる理由

周りの人からは補聴器を使うように言われても、補聴器を使う事を嫌がる人が一定数います。
何故そんなに補聴器を使う事を嫌がるのでしょうか??
それにはいろいろな理由がありますが大きく3つをご紹介します。

聞こえていない自覚が無い

高齢になってからの難聴は本人に自覚が無い事が多く、周囲が気をつかい大きな声で話をすることで「自分は聞こえている」と思っている場合が多々あります。

実際は聞こえていないため、周囲の人は会話をする際に負担になっている事も少なくありません。
大きな声で話しかけることが大変で、必要最低限のこと以外は話しかけることをしなくなってしまう事もあります。

また軽い難聴の場合などは、周囲が静かだと聞こえるため自分が聞こえていないという事に気がつかない事も有ります。

高齢者の難聴など、徐々に聞こえにくくなる場合は長い時間をかけて聞こえない音が増えていきます。
緩やかに時間をかけて聞こえなくなっていくと、聞こえない音があるという事になかなか気がつかない事が多くあります。
そのため高齢者は難聴である自覚を持ちにくい傾向があります。

聞こえない音は30代から徐々に増えていきます。
子供と大人で音を聞いたとき、子供には聞こえて大人には聞こえない音があるという事をテレビなどで一度は見たことがあるかと思います。

いつ聞こえなくなったか自覚は無くても、若い子には聞こえる音が30を過ぎると聞こえなくなっています。
このように時間をかけて聞こえなくなる場合は難聴である自覚が持てない場合が多々あります。

かっこ悪いから付けたくない

補聴器を付けると老人と思われるからつけたくない。
障がい者と思われたくない。
そんな理由から補聴器を使う事を避けてしまう場合があります。

また見た目がかっこ悪い、色が肌色でオシャレじゃないという理由から、補聴器を使う事を嫌がり避ける人も大勢います。

補聴器=老人
補聴器=ダサい

このようなイメージを払拭するようなスタイリッシュな補聴器もたくさん出てきていますが、イメージと思い込みや集音器と混同しているなどの理由で補聴器のイメージが悪いままになっています。

金銭的理由から嫌がる

補聴器の価格を理由に補聴器を嫌がる人もいます。
金銭的な余裕が無い、後どれだけ生きるかわからないのにそんな高いものは必要が無いなどという方もいます。
また補聴器と集音器の違いが判らず、集音器を補聴器と思って使用して聞こえなかった体験をすることで「こんなに聞こえないのに高いものを買うなんて馬鹿げている」と思う方もいます。

難聴で失うものは金銭では替えが聞かない事が多くあります。
人との繋がり、信頼関係など、金銭では得難い物を失う可能性があります。
補聴器は高額な物ではありますが、使う事によって得られるものは何物にも替えがたいものです。

補聴器は人と人とを繋げることが出来る素晴らしアイテムです。
価格帯も幅広くありますので、まずは相談をしてみましょう。

補聴器を嫌がる場合の解決方法

補聴器を付けることを嫌がる理由は「年寄りと思われたくない」「障碍者とみられたくない」「恥ずかしい」「かっこ悪い」と理由は多岐にわたります。

補聴器というものがどういうもので補聴器を付けることでどんなことが出来るようになるのかがわからずに、見た目や価格面で嫌がる人も多くいます。

補聴器を付けずにコミュニケーションがうまくいかない事で起きる様々な問題には、肉体的・精神的に大きく悪影響を与える事が多く、放置してよい事ではありません。
なかなか本人が使う気持ちにならない場合は、まずご家族の方などが補聴器や難聴について調べてみるのもお勧めです。

今はワイヤレスイヤホンの流行などで、耳に何かを付けることも昔ほど目立たなくなってきています。

補聴器を付けることで得られる喜びや人との繋がりは何物にも替えがたいものがあります。
嫌がる理由はさまざまですが、つけたことで得られる利点は生活の質を確実に向上してくれます。

しかしどんなに利点を話しても、なかなか使う気持ちになってくれなくて困っている人は大勢います。
周囲の人は具体的にどのように行動をすればよいのか??
これから具体的な解決方法を4つ解説します。

難聴の自覚を持ってもらう

ご家族や友人で聞こえてないなと思っても本人に伝えにくいなと思う場合などは、携帯アプリなどを使ってみてください。

検索をすると難聴チェックアプリが様々出ています。
この音聞こえる?などとゲーム感覚でできますし、実際に聞いて聞こえないという事を見える形で知る事で難聴の自覚を持つ場合もあります。

そこをきっかけに補聴器について話をするなどもできます。
是非きっかけとして使ってみてください。

参照アプリ

耳年齢チェックiPhone版

無料診断!耳年齢診断~やる気なし男のモスキートーン♪android版

聴覚認知バランサー(有料・Ipad専用)

見た目の固定概念をなくす

最近の補聴器はカラフルでスタイリッシュな物から、小さく目立たない物まで見た目を気にしないで使用できるものが沢山出てきています。
一昔前のベージュでどーんと耳に鎮座するような補聴器はあまり見かけなくなりました。

例えば本体とフックのカラーを好みの組み合わせにすることが出来る補聴器や、本体カラーが色とりどりで宝石のように美しいものなど各メーカー非常にオシャレな補聴器を展開しています。

fhonak skyシリーズ

 

 

opn play シリーズ

また付けていることがほとんどわからない小さな補聴器も、スタイリッシュでオシャレになっています。
カラーリングを髪の毛の色と合わせることで、つけていることがほとんどわからない状態にする事が出来ます。

目立たないものを選択する

今の補聴器はこのようなオシャレなものとは別に目立ちにくいものも出ています。
耳の穴にすっぽりと納まって見えなくなる耳穴補聴器や、小さくコンパクトで耳の後ろに隠れてしまう耳かけ補聴器などを使って補聴器を付けていることがわからない状態にして使用する事も出来ます。

金銭的な問題解決

金銭的に補聴器を購入する事が難しい、この理由も補聴器を嫌がる大きな原因です。
補聴器は金額に幅があり、片耳で50万円台の物があれば6万円台の物まであります。

使用する環境などによっては高性能の補聴器を必要としない事も多くあります。
例えば自宅でほとんどの時間を過ごし、テレビと家族と会話することがメインの使用であれば入門クラスの補聴器で十分です。

入門クラスで大体12~15万程度の物を使っていただければ、日常生活で困る事はほとんどないでしょう。
また聴力によっては助成が出る場合があります。
障碍者手帳を発行される聴力であれば、一割負担で購入する事ができます。
手帳の基準には届かなくても、自治体によっては補聴器購入に助成が出ることもありますのでお住いの市町村の役所に問い合わせてください。

また補聴器は医療費控除の対象になっています。
補聴器相談医の元へ相談に行き、補聴器が必要であるという証明「補聴器適合に関する診療情報提供書」というものを書いてもらいましょう。

この情報書を書いてもらってから、認定補聴器技能者がいる販売店へ相談に行き補聴器を購入します。
確定申告の際にこの書類のコピーと領収書を提出する事で、医療費控除を受けることが出来ます。

嫌がる人には補聴器は使えない

補聴器は使用するにあたり、それなりに努力をする必要がある機器です。
購入して付けたらすぐに聞こえる・・・とはならず、使用してから聞こえの再学習をしなければなりません。
今まで自分が聞いていた音と補聴器を通して聞く音は違うため、違和感を覚える人が沢山います。
使い始めて、まず最初に「補聴器から聞こえてくる音を一つ一つ聞いて確認する」ことが必要です。

音は自分が意識しなくても勝手に聞こえてくるので、この音の再学習が最初はかなりの負担になります。
今まで聞こえていなかった音が聞こえるようになると、音の聞き流しが出来ない難聴者は最初はとても疲れます。
通常聞こえている人は聞き流しが出来ますが、聞こえていなかった人はどの音を聞き流せばよいのか脳がわからずに入ってくる音全てを聞いてしまいます。
時間が経つと徐々に聞き流しができるようになってきますが、それでも静かな世界になれている人には負担になります。

このように補聴器を付けて使いこなすまでには、使用する人がかなり努力をしないとならない場面があります。
この努力は本人が「やるぞ!」と思わないと出来ないため、補聴器を付けたくないと思っている人にはこの努力をすることが出来ません。

無理やりつけさせようとしても本人が使う気持ちが無ければ、無駄になってしまいます。
ご家族が困って無理やり買ってつけさせる事もありのですが、その場合はほぼ箪笥の肥やしになります。

ご本人とよく話し合ってみてください。
どうしても気持ちが変わらない場合は、医師や専門家と相談してみてください。
使う人の気持ちが変わらないと補聴器を使う事は出来ないという事を忘れないでください。

まとめ

補聴器を嫌がるには大きく分けて3つの理由があります。
「自覚が無い」「見た目の問題」「金銭的理由」などです。

どれか一つだけで嫌というよりは大体どの人もこの3つの「嫌な理由」を持っていて、その上で補聴器を拒否する事が多いです。

無理強いをしても本人が使う気持ちにならないと、タンスの肥やしになるだけです。
聞こえにくくなっているなと周りが気がついたら、アプリを使ってみたりして少しづつ本人に聞こえていない自覚を持ってもらうようにしましょう。

また聞こえない事で起きる様々な問題(健康面や精神面に与える影響など)を周囲がわかった上で、教えてあげるのも一つの方法でしょう。

なかなか話を聞いてくれないとお困りの場合は、西部補聴器までご相談ください。
お店に連れていけない場合はこちらから伺っていますので、お気軽にご相談ください。

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北村 美恵子

認定補聴器技能者。これまで500名以上の方の聴こえに関するお悩みを解決してきました。西の風新聞にてコラムも連載中。 補聴器に関することなら何でもご相談ください。

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