補聴器を付けた時の聞こえ方について

聞こえが悪くなり、補聴器を付けた時どのように聞こえているのか考えたことはありますか?
補聴器を付けるとどんなふうに聞こえるのかを分かりやすくお伝えします。

難聴の種類

難聴には3つの種類があり、それぞれ聞こえにくさが変わってきます。

伝音難聴

音の伝わる部分に問題がある場合に起きる難聴です。
もっともわかりやすいのは耳垢が詰まって聞こえが悪くなっている場合です。
外耳~中耳に問題があり、外科的処置で改善する場合もあります。

感音難聴

音を感じる部分に問題がある場合に起きる難聴です。
内耳や聴神経に問題があり、外科的処置で改善する事はできません。
突発性難聴や腫瘍・メニエール病などがあげられます

混合性難聴

伝音難聴と感音難聴が混合している場合を混合性難聴といいます。

代表的なものとして老人性難聴があげられます。

次に、この3つの難聴の種類によって補聴器の聴こえ方にどのような違いが生じるのかを解説していきます。

静かな環境で補聴器を付けた時の聞こえ方

難聴というと音が小さく聞こえているだけと考えがちです。
伝音難聴は音が小さく聞こえているだけですが、感音難聴は音がハッキリと聞こえていません。
音の輪郭がぼやけた感じで聞こえています。

例えば、健聴者がこのように聞こえていた時
健聴者のきこえ方 katousan

伝音難聴の人は言葉の輪郭はハッキリとしていても音として小さく聞こえています。
伝音難聴のきこえ方 katousan

それに対して感音難聴の人は言葉の輪郭がぼやけて聞こえています。
感音難聴のきこえ方 katousan

混合性難聴の場合は輪郭がぼやけているうえに音が小さく聞こえています。
混合性難聴のきこえ方 katousan

この状態で補聴器を使うと聞こえる人と同じくらいの音量で聞こえてきます。
しかし言葉の輪郭は100%クリアにはなりません。
補聴器を使ってのきこえ方 katousan

補聴器を付けてもハッキリくっきり聞き取れているわけではありません。
感音難聴は音を感じる部分に問題があり、補聴器でどれだけ調整を行ったとしても100%クリアに聞き取る事は不可能です。
言葉がどの程度聞き取れるかは「語音明瞭度測定」という測定で確認をします。
この測定で70%程度聞き取りができる人は補聴器を使った時に効果を非常に実感できます。
60%程度だと重要な話はメモに書くなど「聞く」事とプラスアルファが必要になります。
50%以下になると手話や筆談など、会話以外のコミュニケーションツールが必要になってきます。

また聞こえていない期間が長くなるほど、聞こえていた音を忘れてしまいます。
一度忘れてしまうと、何度言葉を聞いても聞き分けることができなくなります。
こうなってしまうと補聴器をどんなに調整したとしても「音は聞こえるけれど言葉がハッキリ聞こえない」状態になります。
言葉をしっかりと聞くためには「ことばを聞き取るための努力」が必要になります。

西部補聴器では言葉を聞き取るための練習を行っていますので、興味がある方はお問い合わせください。

騒音下で補聴器を付けた時の聴こえ方

騒音下での聴こえ方はどうでしょうか。
健聴者はこのように聴こえています。
騒音下での健聴者のきこえ方

伝音難聴の場合は雑音が邪魔をしていますが、かろうじて言葉の輪郭はつかめます。
騒音下での伝音難聴者のきこえ方

感音難聴の方は雑音に邪魔をされて言葉の輪郭がほとんどわかりません
騒音下での感音難聴者のきこえ方

混合性難聴は言葉の輪郭もわかりませんし、言葉を発しているのかもはっきりとわかりません。
騒音下での混合性難聴者のきこえ方

雑音下になると何を言っているのかほぼわかりません。
健聴者は雑音下でも言葉を聞き分ける力がありますが、難聴者はその力が落ちるため雑音下での聞き取りがかなり困難になります。

このような状態で補聴器を使うと、周囲の雑音を抑えて言葉を聞き取りやすくしてくれます。
しかし雑音を100%カットする事は難しく、聞き取りが困難である事に変わりはありません。
雑音下で補聴器を使うと、ある程度言葉の輪郭がハッキリとして聞こえてきます。
雑音下で補聴器を使用しての聞き取り

雑音は入っていても、かなり言葉の輪郭がわかるようになります。
しかし100%クリアになるわけではないため、難聴者は雑音下では口元を見ながら必死に話を聞き取る努力をしています。
話者はハッキリゆっくり聞き取りやすい話し方を心掛けるようにしてください。

まとめ

補聴器を使ったとしても100%クリアに聞こえるわけではありません。
特に雑音下での聞き取りは難聴者にはとても困難な事です。
話者は相手に口元が見えるように正面から話をしてください。
その際「ハッキリ・ゆっくり・端的に」話をするように心がけましょう。

関連記事

PAGE TOP