3分でわかる!補聴器の相場価格をランク別に解説

初めて補聴器の購入を考えた時、補聴器は一体どのくらいの価格なんだろうかと気になります。

高いという事は知っていてもそれが具体的にどのくらいの数字なのかはわかりません。お店によって同じ機種でも価格が異なる事もあり、一体どの価格が適正価格なのか??と混乱する事もあります。

おしゃれ補聴器の専門店

補聴器のクラス別の価格

補聴器には耳かけ型・耳穴型・箱形という3つの形があります。そして耳かけと耳穴補聴器には搭載されている機能別にクラス分けがされています。

このクラスによって使用目的や価格が大きく異なっています。ここでは補聴器の使用目的に応じて、おおよその目安になる価格帯をご紹介します。

補聴器価格 両耳100万~

  • 音楽を楽しんだり講演会などでもしっかりと聞きたい。
  • 車の中でも会話を楽しみたい、スポーツなどをするときにもしっかりと聞きたい。
  • 会議や会合など大人数で議論を交わすような環境下でもきちんと聞きたい。
  • とにかく最高の音で聞きたい。

周囲の雑音に負けず、どんな環境でも最高の聞こえを手に入れたい!とにかく、いい音で聴きたい。
あれもこれもと欲張りたい!

そんなタイプの方には最高ランクの補聴器をお勧めします。

最高ランクの補聴器になりますと、各社大体片耳で45~50万円前後します。耳かけも耳穴もほぼ同じ程度の価格になり、両耳合わせると100万前後します。安い軽自動車買えてしまう値段です。

金額だけを見ると非常に高額に感じると思いますが、補聴器の価格は「本体価格」+「継続的なアフターフォローのための技術料」が込みで設定されています。
通常の医療機器であれば一台数千万~数億ですが、補聴器は数十万円で購入が可能です。さらに調整にかかる技術料金が数年分入った金額になっています。

補聴器は毎日365日12時間は最低でも稼働します。そして耐用年数はおおよそ5年。
5年間1825日で100万円とすると、一日当たり550円。

毎日550円自分に投資することで人間関係が改善するのなら決して高い買い物ではないのではないか??と思いませんか?

補聴器価格 両耳60~80万円

  • 居酒屋でワイワイ飲みながら飲みニケーションを図りたい。
  • レストランでの食事会で会話を楽しみたい。
  • 会議や会合でしっかりと聞きたい。

めまぐるしく環境が変わるわけではないけれど、騒がしくかつ大人数での会話をしっかりと聞きたい。でもさすがに100万円はちょっとだせない・・・というひとは最高ランクの一つ下のランクをお勧めします。

このミドルクラスになりますと、音質は最高ランクと遜色はない場合がおおいです。
最高ランクが全て自動でやっていることが一部手動でないと切り替えが出来ない…という程度の制限が付くことになります。

このクラスは大体片耳で35~40万前後、両耳で60~80万円前後というところです。こちらも耳かけも耳穴もあまり価格に大きな差はありません。(メーカーによっては若干耳穴の物の方が高い場合もあります。)

こちらも日割り計算をしてみると両耳80万として、5年間1825日使用。一日当たり約440円。わぉ!
ますますお買い得感出てきました。

補聴器価格 両耳40~60万円

病院や買い物に行く時くらいしか騒がしい環境にはいかない、使いたいのは日常生活で。
そんな方はスタンダードクラスの補聴器をお勧めします。

特にお仕事をされていない方や、お仕事環境が静かであまりうるさくない職場環境の方。
基本的に1対1での会話が多く、たまに数人でお話をするくらいという方。
そんな環境下で補聴器を使用する方にはあまり多機能の物は必要ありません。

価格帯は片耳で20~30万前後。両耳で40~60万円台というところです。

スタンダードのクラスになると基本的な機能プラスアルファという感じで騒音下での聞き取りが良くなる機能がついている形になります。

周辺機器との接続などもこのクラスまでは対応しているという事が多いです。
補聴器の基本的な機能である雑音制御やハウリング制御、指向性などが搭載されていて日常生活においてはこのクラスであれば十分満足した聞き取りが可能になります。

日割り計算すると両耳60万として、5年間で計算すると一日当たり330円。さらにお得感がでてきました。

補聴器価格 両耳30万円~

  • 基本的に静かな室内で家族と会話するときに使いたい方。
  • 決まった人との日常会話を中心に使いたい方

ベーシッククラスは補聴器の入門機であり、最もお手ごろで最も人気があるクラスになります。

このクラスは片耳大体15万円前後で両耳で30万前後というところになります。

価格帯が下がるごとに機能を削っていく事になるため、上位クラスに比べると雑音制御や指向性などで制限がでてきますが静かな環境で使用するうえでは全く問題はありません。しかし機能がかなり厳選されているので、周囲がうるさい環境になると聞き取りが少ししずらい事もあります。

基本性能に雑音制御が付いているので、集音器のような小さな音を聞こうとして音を大きくすると逆に雑音がうるさくて聴こえないという事はありません。

こちらも日割り計算をしてみると、両耳で30万として5年間で164円。グッとリーズナブルになりました。

補聴器価格 両耳15万円前後

  • とにかくリーズナブルなものがいい方
  • 最低限の機能で十分という方
  • 手先が動かず細かな取り扱いがあまりできない方

リーズナブルなものは基本的には耳かけタイプの物が多く、同じ機能が搭載されていても耳穴タイプの物は若干値段が高い傾向があります。

通常補聴器は片耳で15万円前後の物がベースになりますが、それよりもさらにリーズナブルなものも販売されています。メーカーによりますが、最低限の基本性能のみで片耳おおよそ6万円~12万円台。
さらに耳かけではなく、ポケット型という形になると4万円~6万円台になります。

このクラスになると最低限の機能のみになるので、防水加工がされていなかったりハウリング制御がされていないものもあります。それでも通販補聴器や集音器よりずっと聞こえは良い物が多いです。

福祉対応補聴器

聴覚障害者に対しては補装具という形で補聴器を公費負担で購入することが可能です。
誰でも購入できるわけではなく、あくまでも聴覚障碍者に対する補助になりますので自分が対象者かどうか確認してください。

対象かどうかわからない方はお住いの市区町村の福祉課へ相談に行ってください。聴覚障害者手帳が発行される方がこの制度の対象になります。

福祉対応補聴器は機種が決まっています。
各メーカーそれぞれ福祉対応補聴器があり、必要な手続きのもと注文します。

基本的にお仕事をされている方、一定の収入のある方は補聴器代金の1割負担での購入になります。高度難聴と重度難聴で支給される金額が異なります。

補装具で購入した場合、修理等も公費で処理が可能になります。
補聴器は5年、イヤモールドは3年が耐用年数になるのでその間は新しいものを購入するための申請をすることは出来ません。

福祉対応補聴器はメーカーにより機種が決まっています。福祉指定機種以外の補聴器が欲しい場合は支給額との差額を負担する事で購入する事も可能です。しかしこれはお住いの市区町村により対応が異なりますので、差額分を負担して購入できるかどうかは確認をしてください。差額分負担での購入の場合、修理代金等は実費負担となります。

補聴器の価格相場

最高ランク機種は40~50万前後、ミドルクラスは30~40万前後、スタンダートクラスは20~30万前後、ベーシッククラスは15~20万前後、入門機はは5万円~(全て片耳代金)と搭載されている機能によって価格が大きく異なってきます。

耳穴・耳かけはそれぞれ価格に大差はありませんが、箱形補聴器は比較的お安い設定になっています。

補聴器購入に関する助成

補聴器を購入するときは基本的には実費で購入する事になります。しかし場合によっては助成金で購入する事も可能です。補聴器を購入する際に受けられる助成についてご紹介します。

医療費控除

2018年より補聴器を購入する際に手続きを踏むことで医療費控除の対象となりました。

  1. 難聴患者は、まず補聴器相談医を受診し、必要な問診・検査を受ける。
  2. 補聴器相談医は「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」に必要な事項を記入し*1、患者に手渡す*2
  3. 患者は補聴器販売店に行き、「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を提出し、試用の後、補聴器を購入する。
  4. 患者は「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」の写しと補聴器の領収書を受け取り、当該年度の確定申告における医療費控除対象として申請し、保存する。(税務署から求めがあった場合は、これを提出する。)

日本耳鼻咽喉学会より引用

障碍者福祉法 補装具支給制度

聴覚障害認定を受けることが前提となりますが、聴覚障碍者手帳を持っている方は福祉から補聴器が支給されます。

障害者が日常生活を送る上で必要な移動等の確保や、就労場面における能率の向上を図ること及び障害児が将来、社会人として独立自活するための素地を育成助長することを目的として、身体の欠損又は損なわれた身体機能を補完・代替する用具(別紙「補装具種目一覧」を参照)について、同一の月に購入又は修理に要した費用の額(基準額)を合計した額から、当該補装具費支給対象者等の家計の負担能力その他の事情をしん酌して政令で定める額(政令で定める額が基準額を合計した額の百分の十を超えるときは、基準額に百分の十を乗じた額)を控除して得た額(補装具費)を支給する。
※政令で定める額…市町村民税世帯非課税者以外の者:37,200円、市町村民税世帯非課税者:0円

校正労働省 補装具支給制度の概要より引用

まとめ

補聴器を購入する際は予算と相談しながら購入をするのは当たり前ですが、安く補聴器を購入しようと安売りをしている販売店で購入をすることは避けてください。
補聴器の価格には本体価格と合わせて調整技術料が含まれています。価格を安くするという事は技術料を削るという事です。技術料を削る事で販売を行う店舗は「自分たちにはその代金を頂くだけの技術がありません」と宣言しているに等しいです。
医療機器である補聴器は、調整が適切に行われて初めてしっかりと性能を発揮できる機器です。価格に含まれている意味をしっかりと考えて購入してください。

 

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