知らないと損する補聴器性能の限界【出来る事・できない事】

補聴器を使ってみようかなと考えた時、大抵の方は補聴器を付けたらすぐに言葉が聞こえるようになると思っている方がいます。

補聴器は魔法を使えるわけではないため、できる事と出来ない事があります。
補聴器で出来る事と出来ない事をわかりやすく漫画でご紹介します

補聴器で出来る事できない事

今回のテーマはこちらです。補聴器のできることできないこと 補聴器の価格が高いせいなのか補聴器を知らないせいなのか補聴器を魔法の道具のように何でもできると考えている人が非常に多いと感じます 補聴器ができること・言葉をききとりやすくする・言葉を大きくする・雑音を抑える・テレビや電話を聞きやすくする。補聴器で出来ない事・ゆっくり聞こえるようにする・すぐに聞こえるようになる・100%会話が聞き取れる・認知症を予防する ぶっちゃけ補聴器はできることが限られています 付けてすぐには聞こえませんし、距離が離れたら聴こえなくて当たり前ですし、雑音ゼロで言葉だけ大きくするなんて不可能ですし、とにかく補聴器を付けたからと言ってすべての言葉が聞こえるわけではありません 補聴器はあくまでも聴こえを補助する道具です。本人の力以上を発揮する事は正直できません 雑音制御や補助機器を使い言葉を聞き取りやすくする事は出来ます。しかし早口の人やボソボソと話す人の話し声はやはり聞き取りがむずかしいです  耳は音を感じる「受信機」です。受け取った音を言葉として処理するのは何処でしょうか 音を言葉として認識する場所は脳です。補聴器で音が聞こえるようになったとしても、脳が聞こえる環境に慣れるまで時間が必要です。 難聴になって聞こえない音が出てくると気がつかない間に音を忘れてしまいます。音の組み合わせで言葉を識別しているので音を忘れていくと言葉を忘れてしまいます。そうすると音は聞こえるけれど言葉はききとれないという状態になっていきます。 言葉を聞き取る力が七割の人が補聴器を付けても十割聞こえるようにはなりません。大きな音で七割だった聞こえが、補聴器を使う事で普通の音で七割聞こえるようにはなります。 補聴器を使うと認知症の予防ができると宣伝している所もありますが、今のところ確たる科学的根拠は得られていません しかし認知症には人との会話などのコミュニケーションが大切だとされています。補聴器を使う事でコミュニケーション環境が改善するので良い影響はあると考えてよいでしょう。 補聴器を付けるとなんでも聞こえると考える人が非常に多いのですが、1メートル程度離れている人の声が聞こえているかを基準にしてください。距離が離れるほど聞こえにくくなり、補聴器を使ってもそれは変わりません。 音源との距離が遠い場合や周囲がうるさすぎる場合は補聴器とは別に補助のアイテムを使用してください。 言葉の聞き取りが悪い場合は音読をしてみてください。音読をしながら文字に起こすとさらに効果的です。 補聴器の性能が高いほど言葉がよく聞こえるわけではありません。しかし高性能の物は聞こえる音が多いので、音遺体する反応が良くなることは確かです。 補聴器の機種によりできる事と出来ない事に差が出ることもあります。それらをよく考えて補聴器を選んでください 補聴器は魔法の道具ではなく補助する道具です。補聴器を選ぶときは補聴器の特性や性能をよくわかっている人から購入してください。できる事と出来ない事をしっかりと把握したうえで自分にとってのベストを選択してください。では今回はこの辺で、次回までお元気で~

まとめ

補聴器には出来る事と出来ない事があります。

音を大きくする
雑音を抑えて言葉を聞き取りやすくする
補助機器を使って遠くの声を聞こえるようにする

上記三つは補聴器の基本的な「できること」です。
対して補聴器の「できないこと」は以下になります。

言葉をゆっくり聞こえるようにする
雑音を消して言葉だけを聞こえるようにする
認知症を予防する

補聴器は「音を増幅する」機器です。
音を大きくする時に、周囲の雑音を抑え言葉だけを聞きやすいようにする処理をしています。
しかし言葉を聞こえるように大きくすると、どうしても周囲の音も聞こえてくるようになります。

逆に考えると補聴器を付けると雑音がうるさく聞こえてくるのではなく、本来聞こえているはずの音が聞こえていなかったという事なのです。
本来聴こえていなかった音が、補聴器を付けることで聞こえるようになる。
通常は雑音はある程度脳の方で聞き流しをするのですが、難聴の方は雑音が聞こえていなかったので聞き流しができません。
聞こえてくる音を全て聞いてしまうため、とにかく煩いという状態になりがちです。

これらは最初はちょっとうるさくても、聞こえてくる音をしっかりと聞き「何の音なのか」を意識して発見する事で「聞かなければいけない音」なのか「聞かなくても良い音」なのか判断が出来てくると徐々に聞き流しをすることが出来るようになってきます。

補聴器は付けてからしばらくは「リハビリ」だといわれるのは、このように聞こえてくる音を再学習する必要があるからです。
このリハビリを頑張って行っていただく事で、徐々にしっかりと聞き取りが出来るようになってきます。

ただしどんなにリハビリを頑張ったとしても、話者の会話スピードや話し方によって聞き取りが難しい場合はあります。
早口の人やモゴモゴ話す人には「ゆっくりハッキリ活舌よく」話してもらう事をお願いしましょう。

補聴器は機種のグレードによっても搭載されている機能に違いがあります。
その違いによって音の聞き取りに変化が出てくることもあります。
使用したい環境などを考慮して、自分に合う補聴器を専門家に相談してください。

高ければ何でもよく聞こえるわけでもありませんが、安すぎると聞きたい音が聞こえないという事も出てきます。
補聴器の機能に関しては補聴器の価格が高いのは何故なのかを漫画にしていますのでそちらを合わせてご覧ください。

自分に合った補聴器はどんなものなのか、知りたい方や相談したい方はぜひ西部補聴器までお問い合わせください。

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北村 美恵子

認定補聴器技能者。これまで500名以上の方の聴こえに関するお悩みを解決してきました。西の風新聞にてコラムも連載中。 補聴器に関することなら何でもご相談ください。

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